[UCL]バイエルン、氷点下4度の敵地で沈む ロストフが歴史的なジャイアントキリングを達成

詰めの甘さを露呈したスター軍団

23日にUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節が行われ、グループD首位通過を狙うバイエルン・ミュンヘンが敵地でロストフ(ロシア)と対戦した。

最初の決定機はロストフにおとずれる。8分、C・ナバスからの浮き球のロングパスを受けたエロヒンがヘディングシュート。シュートは前に飛び出したGKウルライヒの右横をすり抜けたが、懸命に帰陣したベルナトがゴール前でクリアした。

バイエルンは21分にコーナーキックからバトシュトゥバーがヘディングシュート、23分にR・サンチェスがミドルシュートを放つが、いずれもGKジャナエフの好セーブに阻まれる。
ロストフの5-3-2のコンパクトな陣形に手を焼いたバイエルンであったが、ついに先制点を奪う。35分、左サイドからR・サンチェスがドリブル突破をはかり、ペナルティエリア内でグラウンダーのクロス。一度は相手の守備陣にクリアされるが、クリアボールを拾ったD・コスタが左足の強烈なシュートを放ち、ゴール左上に突き刺した。

このままバイエルンが試合の主導権を握るかと思われたが、ロストフも数少ない決定機をモノにする。44分、ピッチ中央でD・コスタの不用意な横パスを奪ったポロズがアズムンにスルーパス。俊足を活かしてペナルティエリア内に侵入したアズムンが巧みなフェイントでボアテングをかわし、ゴール右隅へ冷静に流し込んだ。1ー1の同点で前半を終える。
後半開始早々、ロストフに逆転のチャンスがおとずれる。48分、ペナルティエリア内でノボアがボアテングに倒され、PKを獲得。このPKをポロズが落ち着いて決め、ロストフが2ー1と逆転に成功する。

しかし、ロストフのリードは長く続かなかった。52分、ペナルティエリア内でリベリーが左サイドをかけ上がったベルナトに絶好のパス。パスを受けたベルナトがゴール天井にシュートを突き刺し、バイエルンが2ー2の同点に追い付いた。

一進一退の攻防が続くなか、66分にロストフが相手ゴールほぼ正面の位置でフリーキックを得る。ノボアのキックはバイエルンの壁の頭上を越え、ゴール右隅に吸い込まれた。3ー2と再びロストフが逆転に成功する。
またしても逆転を許したバイエルンは必死の反撃に転じる。77分にミュラーがペナルティエリア内でヘディングシュートを放つが、シュートはGKジャナエフの正面に飛んでしまう。その後もバイエルンは圧倒的にボールを支配するが、自陣深くでブロックを築くロストフの守備陣を崩せない。89分にペナルティエリア外からチアゴが強烈なミドルシュートを放つが、またしてもGKジャナエフの好セーブに阻まれる。その後もバイエルンは必死のパワープレイを仕掛けるがスコアは動かず、試合は3ー2でロストフが勝利した。ロストフはチャンピオンズリーグ初出場で、念願の同大会初勝利をドイツ王者相手に挙げることとなった。

[メンバー]
ロストフ:ジャナエフ、グラナト、メブリア、クドヤショフ、C・ナバス、カラシュ(→テレンチェフ 87)、ノボア、ガトカン、エロヒン、ポロズ(→エザトラヒ 90+3)、アズムン(→グリゴリエフ 82)

バイエルン:ウルライヒ、ラフィーニャ、ボアテング(→フンメルス 58)、バトシュトゥバー、ベルナト、ラーム、チアゴ、D・コスタ、リベリー、R・サンチェス(→ミュラー 72)、レヴァンドフスキ

[スコア]
ロストフ 3-2 バイエルン

[得点者]
ロストフ:アズムン(44)、ポロズ(49)、ノボア(66)
バイエルン:D・コスタ(35)、ベルナト(52)

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