個の力が目立ったミラノダービー、インテルの劇的AT弾で痛み分け! 長友途中出場も本田出番なし

勝ち点3を取りこぼした好調ミラン、なんとか黒星を逃れた新生インテル

20日にセリエA第13節が行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するACミランと同代表DF長友佑都が所属するインテルが対戦した。インテルの新監督ステファノ・ピオリにとって初陣となったミラノダービー。本田と長友はベンチスタートとなっている。

試合は、ミランがときおりカウンターを見せるものの、インテルがボールを支配し、優位に進める。しかし37分、そのインテルに悪夢が襲う。この試合でセンターバックに入っていたガリー・メデルが負傷し、ジェイソン・ムリージョとの交代を強いられてしまう。

すると42分、シュートをキャッチしたジャンルイジ・ドンナルンマの素早いスローイングからジャコモ・ボナヴェントゥーラがボールを受けると、センターライン手前からペナルティエリア手前までドリブルで持ち込み、右サイドにいたスソへパス。スソはペナルティエリア内にドリブルで侵入すると、すぐさま左足を振り抜く。ゴールの外から巻いたシュートは左サイドネットに吸い込まれ、劣勢だったミランが先制に成功。1点リードして試合を折り返した。
後半に入ると、すぐにインテルが同点に追いつく。53分に左サイドでスローインを得たインテルは、イヴァン・ペリシッチが素早いリスタートをすると、中央にいたアントニオ・カンドレーヴァが右足一閃。豪快なシュートはゴール右上に突き刺さり、スコアをタイに戻した。

しかし、失点から5分後の58分、今季好調なミランが反撃に出る。右サイドの裏へ抜け出したカルロス・バッカがマイナスのクロスを入れる。ペナルティエリア内に走り込んだスソがボールを受けると、相手DFを1人交わしてゴール左へ流し込み、この日2点目を挙げた。

その後、両チームが一進一退の攻防を見せるが、決定機を生かせず、ミランの勝利で試合終了のホイッスルを迎えると思われた。しかし、後半アディショナルタイムに右コーナーキックを得たインテル。サミル・ハンダノビッチもゴール前へ挙げ、最後の勝負に出る。すると、ジョアン・マリオの蹴ったコーナーキックをムリージョがファーへ逸らす。このボールにペリシッチが合わせ、インテルが再び同点に追いついた。試合はこのまま終了。ミドルシュートや個人技など、個の力が目立ったミラノダービーは劇的AT弾により、インテルが2-2の引き分けに持ち込んだ。なお、長友は2ゴールを挙げたスソを止めるため、65分から途中出場。一方、本田は出番がなかった。

先に行われた試合でローマがアタランタに敗れていたため、勝てば2位に浮上だったミラン。最後のワンプレイで勝ち点3を取りこぼしてしまった。一方のインテルはなんとか同点に追いつき、新監督の初陣で黒星を逃れた。

[スターティングメンバー]
ミラン:ドンナルンマ、アバーテ、ゴメス、パレッタ、デ・シーリオ、クツカ、ロカテッリ、ボナヴェントゥーラ(→パシャリッチ 88)、スソ、バッカ(→フェルナンデス 71)、ニアング(→ラパドゥーラ 79)

インテル:ハンダノビッチ、ダンブロージオ、メデル(→ムリージョ 37)、ミランダ、アンサルディ(→長友 65)、ブロゾビッチ(→ヨヴェティッチ 75)、コンドグビア、カンドレーヴァ、ジョアン・マリオ、ペリシッチ、イカルディ

[スコア]
ミラン 2-2 インテル

[得点者]
ミラン:スソ(42、58)
インテル:カンドレーヴァ(53)、ペリシッチ(90+2)

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