サポーターもBABYMETALに熱狂!? MLSスタジアムはゴール裏がステージに早変わり

ライブ会場に早変わりするするマフレ・スタジアム

MLS(メジャー・リーグ・サッカー)に所属するコロンバス・クルーの本拠地マフレ・スタジアムは、日本では考えられないような構造をした少し変わったスタジアムだ。特にJリーグではサポーターが集う場所として知られる「ゴール裏」が、特徴的なデザインとなっている。

マフレ・スタジアムの「ゴール裏」は、中央の一部だけ屋根があるつくりになっていて、屋根からはいくつかの照明がぶら下がり、その下には座席がなく広大なスペースとなっている。そう、マフレ・スタジアムの「ゴール裏」は、ステージとして使用できるようになっているのだ。アメリカ代表の試合などのビッグマッチでは、仮設の座席が設置されるが、MLSの試合ではテーブルと椅子やパラソルが並び、のどかなテラス席のような珍しい光景が広がる。

元々コロンバス・クルーは、オハイオ州立大学がアメフトで使用するオハイオ・スタジアム(およそ10万1000人収容)を使っていたが、1999年にサッカー専用スタジアムであるマフレ・スタジアムに移転。現在はステージとなっている場所も、当初は他のスタジアムと同じように常設のスタンドがあったが、2008年の改修で恒久的なステージが設置された。マフレ・スタジアムでは、毎年「ロック・オン・ザ・レンジ」というロック・フェスティバルが行われ、2015年にはワールド・ツアーを行っていたBABYMETALもこのステージに立ち、スタジアムに駆けつけた人たちを熱狂させた。
実はマフレ・スタジアムのように野外ステージとなることを前提とした設計になっているスタジアムは、MLSに他にもあり、シカゴ・ファイアーの本拠地トヨタパーク、FCダラスの本拠地トヨタ・スタジアムも同様にステージが設置され、ロック・フェスティバルやコンサートを開催している。さすがエンタメ大国、アメリカ。日本では日産スタジアムなどライブで使用された後に芝生のダメージが問題となるが、サッカースタジアムの活用法として参考となるアイデアだ。

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