プレミアリーグ第6節、エミレーツ・スタジアムではアーセナルとチェルシーのビッグロンドンダービーが行われた。
アーセナルはミッドウィークのカップ戦からメンバーを総入れ替え。チェルシーは古巣対決となるセスクが、今季初のスタメンとしてピッチに立った。
ゲームは予想通りアーセナルがボールを持ち、チェルシーは低めのラインをとる形で進む。だが11分、バックパスの受け方を誤ったケイヒルからボールをかっさらったサンチェスが冷静にゴールへ流し込み、アーセナルは先制する。
さらに14分、ゴール前でパス交換に絡んでいたイウォビが右スペースにパスすると、走り込んでいたベジェリンがクロスを低く速いクロスを上げる。これにウォルコットがお合わせ、アーセナルは早い時間で2点のリードを奪うことに成功した。
チェルシーはボールを前に運ぼうと試みるが、アーセナルのハイプレスでセカンドボールを奪われ、チャンスに結びつけることができない。20分過ぎからは散発的にチャンスが訪れるも決定機には至らず。しかしアーセナルは、ここまで良いカバーリングを見せていたコクランが足を負傷し、ヴェンゲル監督はジャカを投入する。
前半終了間際はチェルシーの攻撃を受けていたアーセナルだったが、40分に自陣で奪ったボールをエジルが受けると、そのまま反転してマークについていたカンテをかわし、サンチェスとともに2対2の形に。最後はサンチェスのラストパスをエジルがボレーでとらえ、アーセナルが3-0として前半を終えた。
後半も明確な攻めの形が作れないチェルシー。コンテ監督は、セスクを下げてマルコス・アロンソを投入し、3バックの形に。さらにペドロ、バチュアイも投入するが、やはりシステムが不慣れなのかスムーズに連動せず、攻撃のスピードも上がらない。アーセナルCBのスキをついてペドロがボールを奪い独走しかけるシーンもあったが、ベジェリンが持ち前のスピードでカバー。ペドロに仕事をさせない。
84分にはダビド・ルイスからの縦パスが前線のバチュアイに通り、シュートに持ち込むものの、GKチェフが飛びついてゴールを許さない。攻撃の形がはっきり見えず、その後も怖さを伴った攻めができなかったチェルシーは、そのまま敗れリーグ戦2連敗となった。これまでアーセナルを“お得意様”としてきたチェルシーだったが、リーグ戦では2011年10月以来の敗戦を喫した形となっている。
[メンバー]
アーセナル:チェフ、モンレアル、コシェルニー、ムスタフィ、ベジェリン、コクラン(→ジャカ 32)、カソルラ、イウォビ(→ギブス 69)、エジル、ウォルコット、サンチェス(→ジルー 79)
チェルシー:クルトワ、アスピリクエタ、ダビド・ルイス、ケイヒル、イバノビッチ、カンテ、マティッチ、セスク(→マルコス・アロンソ 54)、アザール(→バチュアイ 71)、ウィリアン(→ペドロ 71)、ジエゴ・コスタ
[スコア]
アーセナル 3-0 チェルシー
[得点者]
アーセナル:サンチェス(11)、ウォルコット(14)、エジル(40)