パスが2700本以上減った! グアルディオラ時代から大きく変わったエンリケのバルサ

MSNに得点部分のほとんどを頼る

MSNに得点部分のほとんどを頼る

異なるスタイルで戦う2人 photo/Getty Images

バルセロナは指揮官ルイス・エンリケの下で完全に別のチームへと変わったのだろうか。ジョゼップ・グアルディオラが指揮を執っていた頃には徹底的にボールを支配するサッカーだったが、今ではリオネル・メッシ、ネイマール、ルイス・スアレスの3トップを中心に手数をかけずゴールを目指す場面も多く見られる。

英『sky SPORTS』の紹介したデータを見ると、バルサがいかに変わったかが分かってくる。何と言っても驚きなのはパス本数の違いだ。グアルディオラが率いていた2011-12シーズンに比べ、昨季のバルサは2700本以上もパス本数が少ない。そのかわりにロングボールの割合が14%増えており、昨季のバルサはグアルディオラの頃に比べると手数をかけずに相手ゴール前まで迫っている。

それでもバルサはタイトルを獲得しているので問題ないが、やはり気になるのはメッシらMSNへの依存だ。MSNが完成して以降、この3人は318試合で270得点という驚異的な記録を残している。得点部分のほとんどを彼らに頼る格好となり、昨季はチーム全体の79%の得点をMSNの3人が挙げている。
一方、2011-12シーズンのバルサは複数選手が得点を決めている。リーグ戦では16人の選手が得点を決め、チャンピオンズリーグでは11人だ。それに比べて昨季はリーグ戦で11人、チャンピオンズリーグで7人と得点を決めた選手が減っている。

FWの破壊力では現在の方が明らかに上回っているが、MSNへの依存度は凄まじいものがある。仮に彼らが離脱するようなことがあれば、得点力が大幅に落ちるだろう。サポーターの間でも好みは分かれるところだが、ポゼッションにこだわっていたグアルディオラ時代よりも今のチームの方が良いのか。バルサは大きな変化を遂げている。

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