ベンゼマがいればフランスは優勝していたか スペイン紙はジルー&ジニャクの決定力に不満

決勝ではポルトガルの守備を崩せず

決勝ではポルトガルの守備を崩せず

ポルトガルに敗れたフランスの選手たち photo/Getty Images

フランス代表監督のディディエ・デシャンは、いわゆるセックステープ事件に関わったとされたFWカリム・ベンゼマをEURO2016の招集メンバーから外す決断を下した。当初は攻撃力が低下するのではと心配されたが、オリヴィエ・ジルーとアンドレ・ピエール・ジニャクがきっちりとベンゼマの穴を埋めていたように見えた。しかし決勝のポルトガル代表戦に敗れたことで、ベンゼマがいればとの後悔の念が広がりつつある。

スペイン『MARCA』は、ベンゼマがいればポルトガルに勝てていたかと疑問を投げかけている。今大会でジルーは3得点をマークしたが、同メディアはその相手がいずれもルーマニアとアイスランドの格下だったと主張。強豪国相手には得点を決めることができなかったと厳しい評価を下している。

今大会でジルーは何度もポストプレイでチームを助けたが、大会を通しての枠内シュート率は43%とそれほど高くない。ジニャクは29%とさらに低く、枠内を捉える機会が少なすぎたのかもしれない。それに対してベンゼマは所属するレアル・マドリードで2015-16シーズンにジルーとジニャクを超えるシュート精度、パス精度、1試合当たりの平均得点、アシスト数を記録している。
同メディアはフランスの中盤にはディミトリ・パイェ、ポール・ポグバら優秀な選手が揃っていたと主張し、センターフォワードに信頼のおける選手がいればとベンゼマの不参加を嘆いている。ベンゼマがいたら確実にポルトガルに勝てたとは言い切れないが、可能性は少しばかり高まっただろう。決勝までベンゼマの不在を忘れさせる試合をしていただけに、最後の最後に不在を感じて後悔する結果となってしまった。

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