結局スペインは誰にPKを蹴らせればいいのか PK戦には強いけどなぜかPKをよく外すスペインの不思議

クロアチア戦ではラモスが失敗

スペイン代表は実に不思議なチームだ。EURO2008のイタリア代表戦、EURO2012のポルトガル代表戦、さらにはコンフェデレーションズカップ2013のイタリア代表戦と、スペインは近年の国際大会で何度かPK戦を経験している。その全てに勝利しており、彼らはPK戦を得意とするチームだ。

しかし、なぜか90分間の中でPKを与えられた際は妙に勝負弱い。先日のクロアチア代表戦ではGKが前に出過ぎていたとの指摘もあるが、結果的にはセルヒオ・ラモスのキックを止められてしまった。

伊『Gazzetta dello Sport』もスペインのPK失敗数を気にしており、何と彼らは直近30回のPKのうち13回を外してしまっている。キッカーもバリエーションに富んでおり、シャビ・アロンソ、ダビド・ビジャ、セスク・ファブレガス、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ラモス、サンティ・カソルラ、ファン・マタ、ロベルト・ソルダードと複数の選手がPKを担当している。
スペインには正確なキックを蹴る選手が揃っているが、そのぶんPKキッカーがいまいちはっきりしていない。今回もラモスが蹴ったが、実力的に考えればイニエスタに蹴らせる方が無難だったはずだ。ところが、イニエスタは直近30回のPKのうち1度しか担当していない。

結果的にラモスのPKはスペインの運命を変えることになり、彼らは2位でグループDを通過した。決勝トーナメントの相手は前回大会決勝で対戦したイタリアで、非常に厄介な展開となってしまった。ラモスの失敗はグループ通過には何の影響もなかったが、大会を振り返った時に大きな分岐点となりそうだ。

今後もPKを獲得する機会があるかもしれないが、その時ラモスが蹴るべきでないことははっきりしていると言えそうだ。

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