Group_B 第3節 スロバキア 0-0 イングランド
2016年6月20日 / サンテティエンヌ / 現地21時キックオフ
EURO2016グループB最終戦。イングランドとスロバキアの戦いは、イングランドのスタメンが注目を集めた。両サイドバックにクラインとバートランド、中盤センターにウィルシャーとヘンダーソン、前線にスタリッジとバーディ。ホジソン監督は前節から6名を入れ替えてゲームに臨む。
開始5分には右サイドを駆け上がったクラインのクロスにバーディが飛び込むなど、まずペースを握ったのはイングランド。16分にはファーサイドでボールを受けたヘンダーソンが反転シュートを見せる。17分にはバーディがロングボールに対し得意の飛び出しを見せ、シュクルテルを振り切ってシュートに持ち込むが、これはGKコザーチクに阻まれた。
その後も右サイドでのクラインのオーバーラップが奏功し、チャンスを作り出すイングランド。しかし、スロバキアも集中した守備でゴールを許さない。ゲームは0-0で折り返す。
後半に入ってもゲームの激しさは変わらない。53分にはゴール前での守備陣のお見合いからイングランドはピンチを招くが、ハートがボールを押さえ事なきを得る。
イングランドはルーニーとアリを、スロバキアはシュベントを投入。アリは代わった直後にボックス内でボレーシュートを放つが、シュクルテルがギリギリでクリアし得点には至らない。しだいに攻めるイングランド、守るスロバキアという構図が鮮明になり、スロバキアは守備的な選手を次々と投入する。
全員が引いて守るスロバキアを、イングランドは崩せないまま時間が過ぎていく。スロバキアはマクが筋肉系の故障を起こし、シュクルテルが股関節を傷めながら気迫の守備を見せる。5分のアディショナルタイムにも崩れることはなく、耐えに耐えたスロバキアはスコアレスドローに持ち込んだ。
同時刻にウェールズが勝利を収めたため、イングランドは2位での決勝トーナメント進出が確定。しかし、シュート27本と圧倒的に攻めながらもゴールを奪えなかったイングランドにとっては、決して喜ばしいばかりではないだろう。
[スロバキア代表]
監督 ヤン・コザーク
GK
マトゥーシュ・コザーチク(プルゼニ/チェコ)
DF
トマシュ・フボチャン(ディナモ・モスクワ/ロシア)
ヤン・ドゥリツァ(ロコモティフ・モスクワ/ロシア)
マルティン・シュクルテル(リヴァプール/イングランド)
ペテル・ペカリーク(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
MF
ビクトル・ペチョフスキー(ジリナ)
ユライ・クツカ(ミラン/イタリア)
マレク・ハムシク(ナポリ/イタリア)
ウラジミール・ヴァイス(アル・ガラファ/カタール)
ロベルト・マク(PAOK/ギリシャ)
FW
オンドレイ・ドゥダ(レギア・ワルシャワ/ポーランド)
交代出場
57分 ドゥシャン・シュベント(ケルン/ドイツ)
(OUT オンドレイ・ドゥダ)
67分 ノルベルト・ギョンベル(ローマ/イタリア)
(OUT ビクトル・ペチョフスキー)
78分 ミラン・シュクリニアル(サンプドリア/イタリア)
(OUT ウラジミール・ヴァイス)
[イングランド代表]
監督 ロイ・ホジソン
GK
ジョー・ハート(マンチェスター・C)
DF
ライアン・バートランド(サウサンプトン)
ギャリー・ケイヒル(チェルシー)
クリス・スモーリング(マンチェスター・U)
ナサニエル・クライン(リヴァプール)
MF
エリック・ダイアー(トッテナム)
ジョーダン・ヘンダーソン(リヴァプール)
ジャック・ウィルシャー(アーセナル)
FW
ダニエル・スタリッジ(リヴァプール)
アダム・ララーナ(リヴァプール)
ジェイミー・バーディ(レスター)
交代出場
56分 ウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)
(OUT ジャック・ウィルシャー)
60分 デル・アリ(トッテナム)
(OUT アダム・ララーナ)
76分 ハリー・ケイン(トッテナム)
(OUT ダニエル・スタリッジ)
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
なし