Group_D 第2節 チェコ 2-2 クロアチア
2016年6月17日 /サンテティエンヌ/ 現地18時キックオフ
東欧の強豪同士による一戦。序盤は初戦でトルコに1-0で勝利したクロアチアに対して、スペインに0-1で惜敗したチェコが前線から積極的にプレッシャーをかけていく。だが長くは続かず、その後はクロアチアがボールを保持する展開となる。クロアチアはDFスルナのクロスからチャンスを窺うもゴールをこじ開けることができない。
試合の均衡を破るゴールが生まれたのは37分。クロアチアはハーフウェイライン付近でチェコDFカデジャーベクからボールを奪取すると、MFペリシッチが縦に素早くドリブルを仕掛ける。そのままボックス内に侵入すると左足を振り抜いて、ゴール右隅に突き刺して先制に成功する。前半、クロアチアは59％のボール保持率を記録、チェコにシュートを1本も打たせず、完全に試合のペースを握った。
後半、クロアチアはさらに試合を優位に進める。59分MFラキティッチがMFブロゾビッチのスルーパスに反応してチェコのディフェンスラインの裏へ抜け出すと、GKペトル・チェフの頭上を越すシュートを放ち、追加点を重ねた。2点をリードするクロアチアはその後、アクシデントが起こる。MFモドリッチが負傷により自ら交代を申し出る。そこでアンテ・チャチッチ監督はMFモドリッチに代わりMFコバチッチをピッチに送り込む。
チェコのパヴェル・ヴルバも67分に交代カードを切る。FWラファタに代えてFWシュコダ、MFスカラークに代えてMFシュラルを投入する。すると76分、MFロシツキーのクロスに途中出場したFWシュコダがヘディングシュートを叩き込んで1点差に詰め寄る。
ここで信じがたい事件が起こってしまう。残り5分となった段階でクロアチアのサポーターがいたスタンドから発炎筒が投げ込まれ、試合が中断してしまう。試合は5分後に再開。すると後半アディショナルタイム、クロアチアDFビダがボックス内でハンドを犯してPKを与えてしまう。これを途中出場したFWネチドが冷静に沈め、同点に追いついた。
そのまま試合は終了。クロアチアとチェコの一戦は2-2のスコアで引き分けた。試合のペースを握っていたクロアチアがすんなり勝利を収めると思われたが、終盤に1点差に詰め寄られると流れが一変。さらにサポーターが発炎筒を投げ込む事件もあり、引き分けにもつれ込んでいる。第3節ではクロアチアはスペインと、チェコはトルコと対戦する予定となっている。
[チェコ代表]
監督 パヴェル・ヴルバ
GK
ペトル・チェフ（アーセナル/イングランド）
DF
パヴェル・カデジャーベク（ホッフェンハイム/ドイツ）
トマーシュ・シヴォク（ブルサスポル/トルコ）
ロマン・フブニーク（ヴィクトリア・プルゼニ）
ダビド・リンベルスキー（ヴィクトリア・プルゼニ）
MF
ブラジミール・ダリダ（ヘルタ・ベルリン/ドイツ）
ヤロスラフ・プラシル（ボルドー/フランス）
イジ・スカラーク（ブライトン/イングランド）
トマシュ・ロシツキー（アーセナル/イングランド）
ラディスラフ・クレイチー（スパルタ・プラハ）
FW
FWダヴィト・ラファタ（スパルタ・プラハ）
交代出場
67分 FWミラン・シュコダ（スラビア・プラハ）
（OUT ダヴィト・ラファタ）
67分 MFヨセフ・シュラル（スパルタ・プラハ）
（OUT イジ・スカラーク）
86分 FWトマーシュ・ネチド（ブルサスポル/トルコ）
（OUT ヤロスラフ・プラシル）
［クロアチア代表］
監督 アンテ・チャチッチ
GK
ダニエル・スバシッチ （ASモナコ/フランス）
DF
ダリヨ・スルナ（シャフタール・ドネツク/ウクライナ）
ベドラン･チョルルカ（ロコモティフ・モスクワ/ロシア）
ドマゴイ・ビダ（ディナモ・キエフ/ウクライナ）
イバン・ストリニッチ（ナポリ/イタリア）
MF
ルカ・モドリッチ（レアル・マドリード/スペイン）
ミラン・バデリ（フィオレンティーナ/イタリア）
マルセロ・ブロゾビッチ（インテル/イタリア）
イバン・ラキティッチ（バルセロナ/スペイン）
イバン・ペリシッチ（インテル/イタリア）
FW
マリオ・マンジュキッチ（ユヴェントス/イタリア）
交代出場
62分 MFマテオ・コバチッチ（レアル・マドリード/スペイン）
（OUT ルカ・モドリッチ）
62分 DFゴルドン・シルデンフェルト（ディナモ・ザグレブ）
（OUT イバン・ラキティッチ）
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
チェコ 2：シュコダ（76）、ネチド（90+）
クロアチア 2：ペリシッチ（37）、ラキティッチ（59）
