Group_C 第2節 ウクライナ 0-2 北アイルランド
2016年6月16日/リヨン/現地時間18時キックオフ
ともに初戦を落としたチーム同士の対戦になったウクライナ対北アイルランド。ドイツに善戦したウクライナとは対照的に、ポーランド相手にインパクトを残せなかった北アイルランドは前節から何名かメンバーを変更してこの試合に臨んでいる。
この試合に標準を合わせてキャンプ地も選んだという北アイルランドは相手キックオフからハイプレスを敢行。勢いを持って北アイルランドが先制点を目指す。それでも地力で上回るウクライナがこの猛攻を受け流すと、徐々にペースはウクライナへ。サイドを広く使いながら、北アイルランドゴールを脅かす。対して北アイルランドはコーナーキックなどのセットプレイからいくつか好機を作り出し、得点の匂いを香らせる。それでもゴールは生まれず、前半はスコアレスで終了。
後半、北アイルランドの狙い通りの形でEUROでの初ゴールを記録する。ノーウッドのフリーキックをファーサイドでフリーのマコーリーが合わせ、北アイルランドがのどから手が出るほど欲しかった先制点を手にした。
また、前半から大雨が降っていたが、57分過ぎになると雹に変化。すると、主審は中断を選択。しかし、すぐに雨へと再び変わり、試合は再開した。
中断前までやや押されていたウクライナが再開後は息を吹き返し、同点ゴールを得るため懸命に前へと仕掛ける。それでもシュートはことごとく枠を外れ、スコアを動かすことはできない。そして後半アディショナルタイム、北アイルランドが途中出場のマッギンのゴールで待望の追加点を奪取。結局このまま北アイルランドが逃げ切り、2-0と勝利している。
北アイルランドは大会初の勝ち点を記録し、嬉しい初勝利となった。一方のウクライナは連敗スタートとなってしまっている。北アイルランドはセットプレイでゴールを挙げ、それ以外の時間帯は引いてひたすら守るというまさに弱者の戦いで勝利を得た。マイケル・オニール監督のプラン通り選手は働けたといえるだろう。ウクライナは初戦のドイツ戦同様、良い攻撃は見せるものの、それがゴールにつながらないという課題を改善できず。最終戦では何としてでもゴールが必要だ。
［ウクライナ代表］
監督 ミハリオ・フォメンコ
GK
アンドリー・ピヤトフ（シャフタール）
DF
アルテム・フェデツキ（ドニプロ）
イェフゲン・ハチェリディ（ディナモ・キエフ）
ヤロスラフ・ラキツキ（シャフタール）
ビアチェスラフ・シェフチェク（シャフタール）
MF
ビクトル・コバレンコ（シャフタール）
タラス・ステバネンコ（シャフタール）
セルヒー・シドルチェク（ディナモ・キエフ）
アンドリー・ヤルモレンコ（ディナモ・キエフ）
イェフゲン・コノプリャンカ（セビージャ/スペイン）
FW
イェフゲン・セレズニョフ（クバン/ロシア）
交代出場
72分 ロマン・ゾズリャ（ドニプロ）
（OUT イェフゲン・セレズニョフ）
76分 デニス・ガルマシュ（ディナモ・キエフ）
（OUT セルヒー・シドルチェク）
83分 オレクサンドル・ジンチェンコ（ウファ/ロシア）
（OUT ビクトル・コバレンコ）
［北アイルランド代表］
監督 マイケル・オニール
GK
マイケル・マッガバン（ハミルトン/スコットランド）
DF
ギャレス・マコーリー（ウェストブロム/イングランド）
クレイグ・キャスカート（ワトフォード/イングランド）
ジョニー・エバンス（ウェストブロム/イングランド）
アーロン・ヒューズ（メルボルン/オーストラリア）
MF
スティーブン・デイビス（サウサンプトン/イングランド）
オリバー・ノーウッド（レディング/イングランド）
コリー・エバンス（ブラックバーン/イングランド）
ジェイミー・ウォード（ノッティンガム/イングランド）
スチュアート・ダラス（リーズ/イングランド）
FW
コナー・ワシントン（QPR/イングランド）
交代出場
67分 ナイアル・マッギン（アバディーン/スコットランド）
（OUT ジェイミー・ウォード）
84分 ジョシュ・メイジェニス（キルマーノック/スコットランド）
（OUT コナー・ワシントン）
90分 バディ・マクネアー（マンチェスター・ユナイテッド/イングランド）
（OUT コリー・エバンス）
※所属チームは、2015/16シーズンです。
［得点］
北アイルランド：マコーリー（49）、マッギン（90＋）
