天才FWと呼ばれたボージャンのEURO分析が詳しい! 選手ではなく解説者の視点で見ていた 「イングランドがリードを守れなかったのは……」

スペイン代表選手としてプレイしてほしかったが……

現在ストーク・シティでプレイするFWボージャン・クルキッチは、本来であればスペイン代表の最前線を任されていてもおかしくない逸材だ。バルセロナ時代には高い得点能力を示していたものの、負傷などもあって思うようなキャリアを描けていない。

そんなボージャンは、今回のEURO2016を完全に外野から見ている。英『Daily Mail』によると、ボージャンは自身がプレミアリーグでプレイしていることもあり、イングランド代表に注目している。そのイングランドは初戦でロシア代表相手に1-1で引き分けてしまい、 ボージャンもこの結果に落胆している。

では、イングランドの何がいけなかったのか。ボージャンはスペイン人らしくポゼッション率に問題があったと指摘し、試合の終わらせ方について解説者の視点から説明している。
「イングランド代表の若くて活気ある感じは僕に強い印象を与えているよ。ただ、ロシア戦で終盤に勝ち点を落としたのはいただけないね。イングランドはフランスやスペインとは異なるゲームを戦った。フランスとスペインは終盤の得点で試合を決めたけど、イングランドには別のチャレンジがあった」

「イングランドは73分にダイアーのフリーキックでリードを奪ったよね。僕は彼らがどうやって試合を終わらせるのか興味深く見ていたよ。イングランドがなぜリードを守れなかったのかは、データを見れば分かる。彼らは前半58・5%のポゼッション率を誇っていたけど、リードを奪ってから支配を失ってしまったんだ。彼らは85分以降30・4%までポゼッション率が落ちている」

「ドイツと比較してみるといい。彼らはウクライナ相手に1点をリードした後、81分から85分までは69・7%のポゼッション、85分以降も51・4%を記録しているんだ」

こうして比較するとイングランドが逃げ切りに失敗した理由がよく分かる。ボージャンのまるで長年解説者を務めていたかのようなコメントに納得する一方で、本人が選手としてこの大会に絡んでいないことが非常に残念にも感じられる。

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