Group_B 第2節 イングランド 1-1 ロシア
2016年6月11日 / マルセイユ / 現地16時キックオフ
EURO2016グループB。注目のイングランドはロシアと激突した。
立ち上がりから球際の激しさを見せる両チーム。だがペースを握ったのはイングランドだった。7分にララーナのシュートが枠を捉えると、12分にはスモーリングがヘディングでゴールを強襲。ロシア守備陣の隙間を突いて攻撃を仕掛けていく。
ロシアも17分、右サイドからのフリーキックにイグナシェビッチが合わせゴールを襲うなど反撃を見せるが、大半はイングランドの攻撃を受ける時間が続く。イングランドはやや下がった位置から絶妙な配球を見せるルーニーを中心に幾度もチャンスを作り出すが、GKアキンフェエフの好守もありチャンスを決めきることができない。前半はスコアレスで折り返した。
しかし後半の立ち上がりから、ロシアが積極的な姿勢を見せはじめる。次第にプレッシングは激しくなり、62分にはスモロフの狙いすましたシュートがイングランドゴールを襲った。
66分にはイングランドに大チャンス。ルーニーがこぼれ球を正面からフリーで狙ったが、またもアキンフェエフが好セーブ。右手一本でシュートを弾き、ゴールを許さない。しかし、その直後にスコアは動いた。73分、イングランドがゴール正面でフリーキックを得ると、蹴ったのはダイアー。強烈なキックがゴール左上に突き刺さり、ついにイングランドはリードを得る。
ロシアのスルツキ監督はシロコフやグルシャコフなど次々にカードを切り、同点を目指すが、イングランドの守備は崩れない。だがアディショナルタイムにドラマは待っていた。左サイドからの高いロングボールにベレズツキが頭で合わせると、最後は飛び込んできたグルシャコフが押し込む。間もなくゲームはホイッスルとなった。
あと一歩で勝利を逃し、初戦に勝てないというジンクスを払拭できなかったイングランド。今回こそは違うという期待のかかったチームだったが、16本ものシュートを放ちながらも思うように得点を奪えず、不安の拭えないスタートとなってしまった。この結果、グループBはウェールズが首位に立っている。
[イングランド代表]
監督 ロイ・ホジソン
GK
ジョー・ハート(マンチェスター・C)
DF
ダニー・ローズ(トッテナム)
ギャリー・ケイヒル(チェルシー)
クリス・スモーリング(マンチェスター・U)
カイル・ウォーカー(トッテナム)
MF
エリック・ダイアー(トッテナム)
デル・アリ(トッテナム)
ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C)
アダム・ララーナ(リヴァプール)
ウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)
FW
ハリー・ケイン(トッテナム)
交代出場
77分 ジャック・ウィルシャー(アーセナル)
(OUT ウェイン・ルーニー)
87分 ジェイムズ・ミルナー(リヴァプール)
(OUT ラヒーム・スターリング)
[ロシア代表]
監督 レオニド・スルツキ
GK
イゴール・アキンフェエフ(CSKAモスクワ)
DF
ゲオルギ・シェンニコフ(CSKAモスクワ)
セルゲイ・イグナシェビッチ(CSKAモスクワ)
バシリ・ベレズツキ(CSKAモスクワ)
イゴール・スモルニコフ(ゼニト)
MF
ロマン・ノイシュテッター(シャルケ/ドイツ)
アレクサンドル・ゴロビン(CSKAモスクワ)
オレグ・シャトフ(ゼニト)
フョードル・スモロフ(クラスノダル)
アレクサンドル・ココリン(ゼニト)
FW
アルデム・ジュバ(ゼニト)
交代出場
77分 ロマン・シロコフ(CSKAモスクワ)
(OUT アレクサンドル・ゴロビン)
80分 デニス・グルシャコフ(スパルタク・モスクワ)
(OUT ロマン・ノイシュテッター)
85分 パベル・ママエフ(クラスノダル)
(OUT フョードル・スモロフ)
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
イングランド:ダイアー(73)
ロシア:グルシャコフ(90+)