Group_D 第2節 アルゼンチン 5-0 パナマ
2016年6月11日 /シカゴ/ 現地21時30分キックオフ
初戦で勝ち点3を獲得したチーム同士の戦いとなったアルゼンチンとパナマの一戦は、途中出場から復帰を果たしたメッシが圧倒的なパフォーマンスを披露した。
選手層、経験値でパナマを上回るアルゼンチンは、前半7分にさっそく先制点を挙げる。左サイドで得たフリーキックからディ・マリアが中に鋭いボールを入れると、これにオタメンディが飛び込んで先制。前回のチリ戦で1G1Aと活躍したディ・マリアがこの日も結果を残してみせた。
しかし、パナマも負けてはいない。高い運動能力を武器に積極的な姿勢を見せると、15分にはペレスがペナルティエリア内で反転シュート、5分後にはキンテーロがミドルシュートを放つなど、意外にもアルゼンチンを苦しめていく。前半のシュート数はアルゼンチンが3本なのに対してパナマは5本と上回っており、アルゼンチン相手にも十分戦えることを証明した。
ところが、そんな良いペースを壊してしまったのがゴドイだ。ゴドイは22分にイエローカードを受けると、その9分後にはガイタンの顔をはたいて2枚目のイエローカードで退場処分となってしまう。一方のアルゼンチンは43分にここまでチームを引っ張ってきたディ・マリアが自ら交代を訴え、ラメラと交代するアクシデント。両チームともトラブルを抱えて前半を終える。
後半は10人となったパナマをアルゼンチンが押し込んでいく展開となるが、なかなか追加点を奪えない。すると61分、フェルナンデスに代わってついにリオネル・メッシがピッチに登場。投入直後はほとんど動きを見せなかったが、68分にスターの貫録を見せつける。
パナマのクリアミスをメッシがペナルティエリア内で拾うと、左足でゴールに流し込んであっさり得点。アルゼンチンが復帰早々のメッシの得点で2-0とリードを広げる。さらに78分、自身が倒されて得たフリーキックを直接狙うと、強烈なシュートがゴール右上隅に突き刺さって3-0。メッシが投入から17分で2得点を挙げる。
メッシの物語はまだまだ終わらない。87分にはペナルティエリア内でボールを受けて相手DFを巧みにかわし、左足で軽々とゴールに流し込んで3点目。パナマ相手に攻めあぐねていた前半の展開が嘘のように得点が決まっていく。
ハットトリックを決めた後は、パスでメッシが魅せる。90分、メッシが右サイドからペナルティエリア内へ走り込むロホにパスを送ると、ロホがこれを頭でアグエロにパス。アグエロも頭で合わせて5-0。メッシ投入後の4得点で試合を決めたアルゼンチンが2連勝で勝ち点を6に伸ばし、グループステージ突破を決めた。
[アルゼンチン代表]
監督 ヘラルド・マルティーノ
GK
セルヒオ・ロメロ(マンチェスター・U/イングランド)
DF
ガブリエル・メルカド(リーベル・プレート)
ニコラス・オタメンディ(マンチェスター・C/イングランド)
ラミロ・フネス・モリ(エヴァートン/イングランド)
マルコス・ロホ(マンチェスター・U/イングランド)
MF
アウグスト・フェルナンデス(アトレティコ・マドリードスペイン)
ハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ/スペイン)
エベル・バネガ(セビージャ/スペイン)
アンヘル・ディ・マリア(PSG・フランス)
ニコラス・ガイタン(ベンフィカ/ポルトガル)
FW
ゴンサロ・イグアイン(ナポリ/イタリア)
交代出場
43分 エリック・ラメラ
(OUT アンヘル・ディ・マリア)
61分 リオネル・メッシ
(OUT アウグスト・フェルナンデス)
76分 セルヒオ・アグエロ
(OUT ゴンサロ・イグアイン)
[パナマ代表]
監督 エルナン・ダリオ・ゴメス
GK
ハイメ・ペネド(サプリサ/コスタリカ)
DF
アドルフォ・マチャド(サプリサ/コスタリカ)
フェリペ・バロイ(アトラス/メキシコ)
ロデリック・ミレル(サン・フランシスコ)
ルイス・エンリケス(タウロ)
MF
ガブリエル・ゴメス(カルタヒネス/コスタリカ)
アニバル・ゴドイ(サンノゼ・アースクエイクス/アメリカ)
バレンティン・ピメンテル(ラ・エキダー/コロンビア)
アルマンド・クーペル(アラベ・ウニド)
アルベルト・キンテーロ(サンノゼ・アースクエイクス/アメリカ)
FW
ブラス・ペレス(バンクーバー・ホワイトキャップス/アメリカ)
交代出場
20分 ミゲル・カマルゴ
(OUT バレンティン・ピメンタル)
75分 ルイス・テハダ
(OUT ブラス・ペレス)
76分 アブディエル・アロージョ
(OUT アルマンド・クーペル)
退場
31分 アニバル・ゴドイ
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
アルゼンチン:オタメンディ(7)、メッシ(68、76、87)アグエロ(90)
パナマ: