バッジョ、デル・ピエロらファンタジスタだけが10番をつけるわけじゃない モッタの10番が注目集める

過去には守備的MFが10番をつけた例も

5月31日に発表されたEURO2016に臨むイタリア代表メンバーでは、1つの衝撃があった。それは背番号10をパリ・サンジェルマンMFチアゴ・モッタが背負うことだ。10番といえば攻撃の中心となる選手というイメージがあり、アンカーなどでプレイする機会の多いモッタは決して10番タイプの選手ではない。この決定にはイタリア国内から批判の声も挙がっており、10番はもっと攻撃的な選手に託すべきといった意見もある。

しかし伊『Gazzetta dello Sport』は、10番は創造性ある選手だけが背負う番号ではないと主張している。イタリア代表の10番といえばロベルト・バッジョ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、フランチェスコ・トッティなど攻撃的なポジションを本職とするプレイヤーが背負い、バッジョのようなファンタジスタと呼ばれる選手にふさわしい番号とのイメージがあった。

しかし、過去のイタリア代表は守備的MFも10番を背負っている。1970ワールドカップでは守備的MFのマリオ・ベルティニが10番を背負い、準優勝を果たした。1986ワールドカップでもサルバトーレ・バーニ、1990ワールドカップではニコラ・ベルティが背負うなど、ファンタジスタばかりが背負ってきたわけではない。
最近で言うならばEURO2008で10番を背負っていたダニエレ・デ・ロッシ以来となり、同メディアは久しぶりの感覚で新鮮だとモッタの10番を楽しみにしている。今回のイタリア代表は攻撃で相手を押し込むような派手なチームではないが、モッタには守備にアイディアを与える10番としてチームを支えてほしいところだ。

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