22日、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)の決勝戦がビセンテ・カルデロンで行われ、バルセロナとセビージャが対戦した。
ファイナルのカードはリーガ・エスパニョーラを制しスペイン国王杯の2連覇を狙うバルセロナと、4日前にUEFAヨーロッパリーグで3連覇を達成したセビージャによるチャンピオン同士の一戦となった。リーグ戦での対戦成績は1勝1敗と熱戦を繰り広げていたチームが激突した。
序盤からバルセロナがボールを保持するもブロックを作って守るセビージャに苦戦し、なかなか決定機まで持ち込むことができない。セビージャが狙い通りの試合運びを見せ、試合を優位に進めると、36分に飛び出したMFガメイロがペナルティエリア手前でDFマスチェラーノに倒される。このプレイでセビージャの決定機を阻止したマスチェラーノは一発退場、バルセロナは劣勢に立たされる。
バルセロナは盛り返すことができず、前半は枠内シュート0で0-0のまま後半を迎えた。一人少ないバルセロナに対して後半立ち上がりから攻めこむセビージャは50分、MFバネガがペナルティエリア外ミドルシュートを放つ。ボールは足を伸ばしたピケに当たり、軌道がやや変化し左ポストを直撃する。
さらにバルセロナにアクシデントが発生する。56分、スアレスが負傷で交代を余儀なくされる。今シーズン、チームで最も得点をあげていたスアレスを失った指揮官のルイス・エンリケ監督は、MFラフィーニャをピッチに送り込む。対するセビージャのウナイ・エメリ監督はDFマリアーノに代えて攻撃的な左MFコノプリャンカを投入し、勝負に出る。だが、アディショナルタイムに入ってまた状況が変化する。メッシのスルーパスにネイマールが抜けだすと、MFバネガがたまらずネイマールを倒してレッドカードの判定を受ける。
10人対10人になったところで90分が終了、試合は延長戦にもつれ込む。ようやく試合の均衡を破るゴールが生まれたのは97分。メッシのパスに左サイドのジョルディ・アルバが抜けだすと左足を振りぬいてネットを揺らし、待望の先制点を奪取した。
その後、延長後半の立ち上がりからセビージャは長身FWジョレンテを投入するも、追いつくことができず、120分にはDFカリーソが2枚のイエローカードを受けて退場。直後の122分、ネイマールが試合を決定づけるゴールを決め、試合終了のホイッスルが鳴った。
その結果、バルセロナが2-0のスコアで激戦を制し、2シーズン連続、最多28度目のスペイン国王杯優勝を決めた。
[メンバー]
バルセロナ:テア・シュテーゲン、ダニエウ・アウベス、ピケ、マスチェラーノ、ジョルディ・アルバ(→セルジ・ロベルト 120)、ブスケッツ、ラキティッチ(→マテュー 46)、イニエスタ、メッシ、スアレス、ネイマール
セビージャ:セルヒオ・リコ、マリアーノ(→コノプリャンカ 80)、ラミ、カリーソ、エスクデロ、クリホビアク、バネガ、コケ、イボーラ(→ジョレンテ 106)、ビトーロ、ガメイロ
[スコア]
バルセロナ 2-0 セビージャ
[得点者]
バルセロナ:ジョルディ・アルバ(97)、ネイマール(122)