被災した故郷へ恩返しを誓うDF植田 流血しながらもガーナ攻撃陣をシャットアウト

パワーを届ける完封勝利

パワーを届ける完封勝利

気迫あるプレイを見せたDF植田 photo/Getty Images

リオデジャネイロ五輪に出場するU-23日本代表は、「MS&ADカップ2016 ~九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本~」でガーナのA代表(国内組)と対戦し、3-0のスコアで快勝した。

被災した故郷へ恩返しを誓う鹿島アントラーズDF植田直通は、試合中相手選手と交錯し額から流血する事態に見舞われながらも、フル出場を果たした。植田はU-23代表チームで、初めてキャプテンマークを巻いてピッチに立ったが、「みんなに声をかけてできたのは良かったと思う」と振り返った。

ガーナ代表はリオ五輪のグループ予選で対戦するナイジェリアを想定した相手だった。このチームにとってアフリカ勢と対戦は初じめてだったが、植田の奮闘もあり無失点に抑えて試合を締めた。ガーナの印象については「まだまだできることはあった。課題も残ったので次に活かしたい」と語っている。
指揮官の手倉森誠監督は「日本代表は国民の希望でなければいけない。熊本で困難に面している人たちに我々がエネルギーを注いで、パワーを届けるんだ。そういう覚悟を示せ」と選手たちに語ったと明かし、ガーナ代表を圧倒した植田は「パワーを届ける」ようなプレイを見せつけた。

U-23代表はこの試合後、5月18日から29日にかけてフランスで行われるトゥーロン国際大会に出場し、ポルトガルやイングランドなどの強豪チームと対戦する予定となっている。

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