10人でもレスターは負けない! エース退場も、しぶとすぎる劇的同点弾

判定に疑問はあったが……

判定に疑問はあったが……

土壇場でPKを沈めたウジョア photo/Getty Images

プレミアリーグ第34節。キング・パワー・スタジアムでは、首位レスターが好調のウェストハムを迎え撃った。

ゲームは開始2分、ウェストハムの大きなチャンスで幕を開ける。パイェの放ったフリーキックにクヤテが頭で合わせる。ボールはきわどいコースに飛ぶが、GKシュマイケルは飛びついてセーブ。弾いたボールはゴールマウスを横切って反対側のバーに当たり、最終的にラインを割ることはなくシュマイケルがボールを抑え込んだ。

10分にはレスターにチャンス。フリーキックにフートが頭から飛び込むが、ヘディングはわずかに逸れていく。
そして19分。シュマイケルの長いスローイングを収めたマフレズからカンテへボールが渡り、カンテはそのままドリブルで持ち上がる。左へパスを出すと、そこにいたのはバーディ。狙いすました一撃をネットに突き刺し、スタジアムは大歓声に包まれる。そのまま前半は1-0で折り返した。

後半、ウェストハムのビリッチ監督は、前節ハットトリックのキャロルを最前線に投入。キャロルは50分、コーナーキックからヘディングを放ち、さっそく存在感を見せる。

56分にはレスターにアクシデント発生。カウンターからバーディが抜け出しボックス内で倒されるものの、判定はバーディのシミュレーション。2枚目のイエローを受け、バーディは退場となってしまう。

攻勢を強めるウェストハム。62分にはパイェのクロスにリードが飛び込み合わせるも、ボールはポストに弾かれる。ラニエリ監督はメンバーを入れ替え、逃げ切り態勢に移行。レスターは押し込まれながらも、しぶとくウェストハムの攻撃を跳ね返し続ける。

だが83分、コーナーキックのシーンで、モーガンが選手をつかんで倒したという判定でウェストハムにPKが与えられる。これをキャロルが右隅に決め、ハマーズは同点に追いついた。そして86分、クロスボールのこぼれを受けたクレスウェルがワントラップしてシュート。正確なキックはゴールに吸い込まれ、ウェストハムは逆転に成功した。

アディショナルタイムには、逆にフートがウェストハムゴール前で押さえ込まれ倒されるシーンもあったが、笛は鳴らず。しかし、土壇場で今度は判定がレスターに味方した。ボックス内で仕掛けたシュラップに対しチャージしたキャロルのプレイがファウルの判定。最後の最後でPKをウジョアが沈め、レスターはしぶとく勝ち点1を積み上げた。

[メンバー]

レスター:シュマイケル、フクス、モーガン、フート、シンプソン、カンテ、ドリンクウォーター、オルブライトン(→シュラップ 54)、マフレズ(→アマーティ 78)、岡崎(→ウジョア 59)、バーディ(→退場 56)

ウェストハム:アドリアン、クレスウェル、オグボンナ、リード、アントニオ、オビアング(→キャロル 46)、クヤテ、ノーブル(→ランシーニ 63)、パイェ、モーゼズ(→バレンシア 72)、エメニケ

[スコア]

レスター 2-2 ウェストハム

[得点者]

レスター:バーディ(19)、ウジョア(90+,PK)

ウェストハム:キャロル(83,PK)、クレスウェル(86)

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