UEFAチャンピオンズリーグ・決勝ラウンド準々決勝。ビセンテ・カルデロンでは、アトレティコ・マドリードとバルセロナのゲームが行われた。
1stレグでは先制するも逆転を許したアトレティコは、守備からの鋭いカウンターでチャンスを窺う。3分にはガビがエリア内からシュートを放ち、立ち上がりはアトレティコがアグレッシブな姿勢を見せる。
焦らずにボールを回すバルサだが、アトレティコはスペースを与えない。そして36分、サウールがアウトにひっかけた浮き球をゴール前に送ると、グリーズマンが頭で合わせてゴール。アトレティコが大きなリードを手にする。
攻撃のテンポを上げたバルサは、ネイマールのミドルシュートなどでチャンスを作るが、ゴールには至らずそのまま前半を終えた。
後半に入っても、ボールは持つもののチャンスが作れないバルサ。逆にアトレティコにきわどいシーンをいくつも許してしまう。が、しだいにバルサは深い位置まで押し込むようになり、アトレティコのゴールを脅かしはじめる。
64分にはアルダ、セルジ・ロベルトを投入し、攻撃のギアを上げるバルサ。しかしゴールは遠く、苛立ちも見せはじめる。83分にはメッシのフリーキックからのこぼれ球がチャンスになり、84分にはスアレスがボックス内で反転シュートを見せるも、ゴールを破るには至らず時間が過ぎて行く。
すると、87分にフィリペ・ルイスが左サイドでボールを奪ってカウンター。ラストパスをカットしようとボックス内に入って来たイニエスタがハンドを犯し、アトレティコは土壇場でPKを獲得する。グリーズマンはこれを右隅へ決め、決定的なゴールを得ることに成功した。
アディショナルタイムには、ボックス内でガビが手でボールを阻止したようにも見えたが、判定はエリア外からのフリーキック。バルサは1点でも取れば延長戦に持ち込める状況だったが、メッシのキックが枠を捉えることはなくタイムアップ。ワンチャンスを決めたアトレティコが、合計スコア3-2で王者バルセロナを破るという結果となった。
[メンバー]
アトレティコ・マドリード:オブラク、フィリペ・ルイス、ゴディン、ルーカス・エルナンデス(→サビッチ 90+)、フアンフラン、フェルナンデス、ガビ、サウール、コケ、カラスコ(→トーマス 73)、グリーズマン(→コレア 89)
バルセロナ:テア・シュテーゲン、アルバ、ピケ、マスチェラーノ、アウベス(→セルジ・ロベルト 64)、ブスケッツ、ラキティッチ(→アルダ 64)、イニエスタ、ネイマール、メッシ、スアレス
[スコア]
アトレティコ・マドリード 2-0 バルセロナ
[得点者]
アトレティコ・マドリード:グリーズマン(36、88)