先日発表されたイングランド代表とフランス代表の招集メンバーには、レスター・シティから2人の選手が初招集された。イングランド代表には中盤でゲームをコントロールしてきたダニー・ドリンクウォーター、今季最大のブレイク選手でもあるエヌゴロ・カンテはフランス代表に初招集された。
彼らが代表招集を受けるにふさわしい選手なのは間違いないが、レスターを率いるクラウディオ・ラニエリの存在も見逃せない。なぜなら、彼はこれまで何人もの選手を代表へと送り込んできたからだ。その一部を英『Squawka』が紹介している。
1、ジャンフランコ・ゾラ
チェルシーのレジェンドでもあるゾラは、1991年にイタリア代表デビューを果たした。当時はナポリに所属しており、ラニエリの教え子だったのだ。もともと優れた素質を持っていたが、ラニエリがそれを代表招集へと繋げてみせた。
2、サンティアゴ・ソラーリ
ラニエリは1999-00の1シーズンだけアトレティコ・マドリードで指揮を執り、ソラーリはそこで中心選手として活躍。アルゼンチン代表デビューを果たした。
3、ガイスカ・メンディエタ
バレンシアでラニエリと仕事をしたメンディエタは、1998-99シーズンに見事コパ・デル・レイを制覇。そこでの働きが認められ、1999年にスペイン代表デビューを果たした。
4、ウィリアム・ギャラス
母国フランスのマルセイユでプレイしていたギャラスは、2001年当時チェルシーを率いていたラニエリから引き抜かれた。チェルシーでは評価もどんどん上昇し、2002年にフランス代表デビューを果たした。
5、ジョン・テリー
当時ラニエリからチェルシーのキャプテンマークを渡されたテリーは、2003年にイングランド代表デビュー。代表にとってもチェルシーにとっても非常に大きな存在となった。テリーにとってはジョゼ・モウリーニョの存在の方が大きいかもしれないが、テリーをイングランド代表へと導いたラニエリも大きな功績を残したと言えよう。
その他にもラニエリはライビン・クルザワ、ジェレミー・メネズ、スコット・パーカー、フランチェスコ・トルドらを代表へ送り込んでいる。
今回のドリンクウォーターとカンテもラニエリの手腕によって代表招集のチャンスが与えられることとなり、ラニエリは代表選手製造マシーンと化している。モウリーニョやジョゼップ・グアルディオラらと比較すると少々格が落ちる指揮官かもしれないが、選手育成に関しては世界トップレベルの手腕を持っていると言えよう。