試合後には両チームサポーターが「You’ll never walk alone」
日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは13日、ブンデスリーガ第26節で日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツと対戦。試合はドルトムントの本拠地シグナル・イドゥナ・パルクで行われ、香川は3試合ぶりに先発出場を果たす。マインツの武藤は戦線離脱中。この試合も欠場した。
[4-2-3-1]の布陣で臨んだドルトムント。香川はトップ下のポジションで起用され、ドルトムントの「ファンタスティック4」と呼ばれるヘンリク・ムヒタリアン、マルコ・ロイス、ピエール=エメリク・オバメヤンの4人が久しぶりに先発に揃った。
序盤からボールを保持するドルトムントだったが、マインツが中盤から激しくディフェンスを仕掛け、なかなか攻めこむことができない。だが、主導権を握って試合を進めるドルトムントが先制に成功する。30分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたMFカストロが、ドリブルで持ち上がるとディフェンスライン裏へ抜けだしたFWロイスにラストパス。これをロイスが冷静にゴール左隅に流し込んだ。ロイスはこのゴールで今季10得点目を記録する。
1-0でドルトムントがリードして迎えた後半。立ち上がりから猛攻を仕掛けマインツゴールに迫った。香川やオバメヤンが決定機を迎えるも、マインツGKカリウスの好セーブに阻まれれる。なかなか決定機をものにできない時間帯が続いていたドルトムントだったが73分、MFムヒタリアンのパスに抜け出したオバメヤンがゴール中央にクロスを送り込む。このボールめがけて飛び込んだ香川が右足で合わせて、ネットを揺らして12月のヴォルフスブルク戦以来となる待望のゴールを決めた。香川は2016年初ゴールとなる。
試合はこのまま終了。ドルトムントが2-0のスコアでマインツに勝利を収めた。後半からドルトムントのゴール裏から応援の声が途絶えたが、『Bild』のツイッターによると、試合中にドルトムントのサポーターが心臓発作を起こして亡くなったという。試合後には両チームのサポーターが一斉にタオルマフラーを掲げ「You’ll never walk alone」を贈った。
[メンバー]
ドルトムント:ビュルキ、ドゥルム(→ピシュチュク 46)、ソクラテス、フンメルス、シュメルツァー、シャヒン(→ヴァイグル 64)、カストロ、香川、ムヒタリアン(→アドリアン・ラモス 85)、オバメヤン、ロイス
マインツ:カリウス、ブロシンスキ、バログン、ベル、ブッスマン、バウムガルトリンガー、フライ(→ラツァ 62)、クレメンス(→オニシオ 62)、マリ、ハイロ(→セルダー 76)、コルドバ
[スコア]
ドルトムント 2-0 マインツ
[得点者]
ドルトムント:ロイス(30)、香川(73)