[U-23日本代表]ヒーローは遅れてやってくる! 途中出場の浅野が大会初ゴール含む2ゴールで日本を逆転優勝へ導く

矢島が1ゴール1アシストの活躍

AFC・U-23アジア選手権の決勝戦が30日に行われ、日本代表と韓国代表が対戦した。

ついに迎えた決勝戦。ここまで5試合全勝で進んできた日本は、この試合で準決勝イラク戦から4人のメンバーを変更。オナイウ阿道、大島僚太、岩波拓也、矢島慎也らが先発した。

ロングボールのイメージが強い韓国だが、この試合では細かなパス交換からシュートを狙う。開始6分にはムン・チャンジンの強烈なミドルシュートをGK櫛引が弾いたところに詰めたユ・スンウがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定に。
スコアが動いたのは20分。左サイドから上がったクロスをチン・ソンウが競り合って落とすと、このボールに反応したクォン・チャンフンが左足でボレーシュート。これが決まって韓国が先制した。

日本はサイドバックの山中、室屋の攻撃参加からチャンスを狙うが、韓国のゴール前の守りは固く、クロスがはじき返される場面が目立った。35分に室屋が深い位置から折り返したクロスもシュートにはつながらなかった。

後半から日本はFWのオナイウ阿道に代えてMF原川力を投入。攻撃に変化をつけようという意志の感じられる采配となったが、このプランは早々に崩れてしまう。後半開始早々に日本の左サイドを崩し切った韓国はチン・ソンウクが反転からシュートを決め、リードを2点に広げる。

スコア以上に内容で圧倒される日本の逆転勝利は厳しいものと予想されたが、この状況を途中出場のFW浅野拓磨が変える。60分に大島僚太との交代でピッチに入った浅野は、投入から5分後に矢島のスルーパスから鮮やかなループシュートで1点を返した。浅野にとっては今大会初ゴールをこの重要な一戦で決める形になった。

スピードのある浅野の投入は日本の前線に息を吹き込む。浅野のゴールが決まった1分後、山中のクロスに矢島が飛び込んで同点弾をマーク。そして80分には中島のパスから浅野がスピードでマッチアップするDFとの1対1を制し、逆転ゴールを挙げた。

このまま日本はロスタイム3分を耐えきり、試合終了の時を迎えた。日本が2点ビハインドを乗り越え、劇的優勝を飾った。今大会は途中出場の選手が試合を変えるシーンが数多く見られたが、この試合でもそれを存分に見せつけている。

[日本代表先発メンバー]

GK:櫛引
DF:室屋、植田、岩波、山中
MF:矢島(→豊川 74)、遠藤、大島(→浅野 60)、中島
FW:久保、阿道(→原川 46)

[スコア]

日本 3-2 韓国

[得点者]

日本:浅野(65、80)、矢島(66)
韓国:クォン・チャンフン(20)、チン・ソンウク(47)

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