ディバラがいなくても勝った、イグアインがいないから負けた……両チームの違いを証明した第4FWに注目集まる

ユヴェントスを勝利に導いたのは4番手FW

20日に行われたコッパ・イタリア準々決勝の試合後、イタリア国内では勝利したユヴェントスと敗れたナポリを比較する論争が起きた。両チームともゴンサロ・イグアインとパウロ・ディバラの両エースを先発させずに温存させる策を選んだが、それでもユヴェントスはラツィオに勝利し、ナポリはインテルに敗れてしまった。では、ユヴェントスが勝てた理由は何だったのか。それは間違いなくFWシモーネ・ザザのおかげだ。ザザはFWの4番手という位置付けで、今冬に移籍する可能性も噂されている。しかしザザは先発出場したラツィオ戦で新たなストロングポイントをサポーターに証明することとなった。

この試合、ラツィオは積極的に前からプレスを仕掛け、中盤でボールを散らすクラウディオ・マルキジオを孤立させようと動いてきた。その結果ユヴェントスは中盤から前線にボールを送ることに苦労し、なかなか攻撃の形が作れなかった。それはデータにも表れていて、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』によるとユヴェントスはラツィオよりも119本少ない348本のパスしか繋げていない。そんな難しい状況でチームを救ったのがザザだった。ザザはロングボールの的として前線で体を張り、相手のプレスの前にパスを繋げない味方を助けてみせた。

同メディアはザザがマリオ・マンジュキッチと変わらない役割をこなせると高く評価しており、4番手FWの実力に驚いている。ラツィオ戦で生まれた唯一の得点もザザがロングボールをマイボールにしたところから始まっており、実質ザザの得点だったと言ってもいいくらいだ。
この一戦はディバラがいなくてもユヴェントスは強いと証明するものとなり、勝利に導いたザザはもう4番手として扱えるFWではなくなってきた。今回の試合はスクデット争いとは関係のないカップ戦だったが、ユヴェントスがナポリよりもスクデット獲得に近いことを証明する1日となったのかもしれない。

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