シャビの後継者にはなれなくても…… 1対1でも勝率60%超えを記録するマルチロールとは?

8つのポジションをこなすロベルト

バルセロナの心臓と言われたシャビ・エルナンデスの後釜になると期待されていたMFセルジ・ロベルトは、残念ながらシャビのように華麗なプレイはできていない。しかし、今季ロベルトは別の才能を発見することに成功した。

それはユーティリティ性だ。スペイン『アス』によると、今季ロベルトは8つのポジションでプレイしている。本職のインサイドハーフはもちろん、右サイドバック、アンカー、攻撃的なウイングと様々だ。そして、20日のアスレティック・ビルバオ戦では左サイドバックを担当。穴のできたところを埋める便利屋としてルイス・エンリケ監督から重宝されている。

では、なぜこれほどロベルトがユーティリティプレイヤーとして重用されるのか。それはロベルトが汚れ仕事をしっかりこなしているからだ。ビルバオ戦ではイニャキ・ウィリアムズらビルバオのアタッカーを抑える役割をしっかりとこなし、1対1の勝率は62.5%を記録した。これはシャビの後継者と言われていた頃からは想像もつかない姿で、新境地を見つけ出している。
残念ながらロベルトは今後も本職のインサイドハーフで華麗なプレイを見せる機会はほとんど訪れないだろう。バルサの中盤にはアンドレス・イニエスタ、イヴァン・ラキティッチ、アルダ・トゥラン、セルヒオ・ブスケッツと世界トップレベルの選手がずらりと顔を揃えているからだ。

それでも今のロベルトはチームにとって欠かせない選手で、同メディアはそのユーティリティ性からEURO2016のスペイン代表に加えるべきとの見方を示している。シャビの後継者にはなれずとも、ロベルトは今後もスペインサッカー界に欠かせない存在となるはずだ。

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