インテルはなぜ首位に立てていたのか? 攻守ともに内容に問題アリ

実は枠内シュートを浴びまくっていた

ここ4試合で勝ち点4しか取れていないインテルは、首位ナポリとの勝ち点差を4に広げられてしまった。序盤戦は堅守を武器にスクデット争いをリードしていただけに、この躓きに驚いている人もいるだろう。しかし伊『カルチョメルカート』はインテルが首位から落ちるのは当然と主張する。

インテルは持ち前の堅守を武器に失点をリーグ最少の13に抑えているものの、内容は決してよくない。相手に打たれた枠内シュートの本数は、ユヴェントスの49本に対してインテルは75本だ。つまりそれだけGKのサミール・ハンダノビッチが忙しく働いていて、インテルが失点数を抑えられているのは彼のおかげなのだ。この数字はミランの46本、ローマの60本よりも多く、こうして見るとリーグ最少失点を維持しているのが不思議なくらいだ。

さらに、わずか25得点しか奪えていない攻撃面にも問題がある。総シュート数では、ナポリの348本に対してインテルは272本と大きな差がある。こちらもローマの289本、ミランの283本より少なく、あれほど指揮官解任が騒がれた両クラブよりも悪い成績を残している。
その原因の1つと考えられるのがゲームメイクの質の低さだ。インテルは1試合当たりの平均ボール支配率が54%で、首位に立っているナポリは62%も保持している。つまりそれだけ相手にボールを持たれる時間が長く、シュートまで繋げられる頻度も自然と増えてしまう。同メディアはPSGのエセキエル・ラベッシのようなアタッカーを追い求めるのではなく、中盤でゲームを落ち着かせられるレジスタを獲得すべきと進言している。

一時はアメリカへ移籍したアンドレア・ピルロの獲得案も浮上したが、目の付け所はよかったと言える。中盤から攻撃を組み立てられる存在がいれば当然攻撃の質も上がるはずで、得点数にも違いが表れてくるはずだ。

インテルが首位から落ちるのは当然とも言えるデータが揃っているが、やはりインテルがスクデットを獲得するのは難しいのだろうか。

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