独紙が分析 ドルトムントの10番が独りよがりじゃなくなったワケ

トゥヘルのプレゼントが奏功か

今シーズンに入ってドルトムントで最も大きな変化があった選手がMFヘンリク・ムヒタリアンだ。昨季は強引な仕掛けや独りよがりなプレイが目立ったが、今季は周囲を把握し、味方を使うプレイが多く見られる。この劇的な変化の背景には、今季から指揮を執るトーマス・トゥヘル監督のちょっとしたアイデアがあったようだ。

独『ビルト』によれば、トゥヘル監督はドルトムント就任後にムヒタリアンに1冊の本をプレゼントしたという。その本はスポーツにおける精神面についての名著『the Inner Game of Tennis』(ティモシー・ギャルウェイ著)だった。テニス選手の精神面での戦いについて書かれたものであったが、ムヒタリアンには大きな効果があったようだ。

「一時期の僕はドルトムントですべての責任を背負い込んでいると感じていたけれど、今では深呼吸をしたようだ。深呼吸をすることによって、色々な考えが浮かんできたよ。ドルトムントで僕は今快適だ」
ムヒタリアンはDFL(ドイツサッカーリーグ機構)のインタビューでそう話し、気負いがなくなったことを明かした。今シーズンのムヒタリアンは周囲を使うシーンが増えた印象を与えているが、それは前半戦だけで8アシストを記録したことからも裏付けられる。肩の力を抜いたドルトムントの10番は、間違いなく今シーズンの躍進を支えるひとり。トゥヘル監督の贈り物には十分な効果があったようだ。

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