アフリカ王者をセットプレイで圧倒! 3発完勝の広島が南米王者リーベルとのセミファイナルへ

DF2人で2ゴール

クラブW杯準々決勝が13日に行われ、サンフレッチェ広島とマゼンベ(コンゴ)が対戦した。

Jリーグ王者とアフリカ王者の一戦。広島は10日のオークランド・シティ戦でMF野津田岳人、柴崎晃誠が負傷し、この試合を欠場することが決まっている。主力を欠く中で大会2日目を迎えた。

フィジカル能力の高さを武器とするマゼンベはセットプレイでは脅威となり、チャンスと見れば積極的にシュートを狙う。3分、ゴール正面でボールを持ったアサーレがミドルシュートを放つと、11分にも再びアサーレがPA内で右足を振りぬいた。危ない場面を作られた広島だったが、1本目はGK林がしっかりと抑え、2本目は走り込んだDF塩谷がかき出し、事なきを得た。
広島に最初の決定機が訪れたのは18分。DF佐々木がドリブルでボールを運び、右を並走していたFW佐藤にラストパスを送る。GKグボウオとの1対1を迎えた佐藤だったが、シュートは力んでしまったのか、クロスバー上空へと飛んでしまった。

スコアが動いたのは44分。広島はCKから佐々木がニアで合わせてボールをそらすと、これをゴール前の塩谷が押し込み、先制ゴールを挙げた。塩谷は初戦オークランド戦から2試合連続ゴールとなる。

前半終了間際にセットプレイからゴールを奪った広島は、再びCKから追加点を挙げる。56分、先制点と同様右サイドのCKから、DF千葉和彦が打点の高いヘディングでネットを揺らした。

Jリーグチャンピオンは点を取ろうと攻めに出るマゼンベに対し、カウンターからゴールを狙った。千葉のゴールの直後にはドウグラスがディフェンスラインの裏をとり、GKとの1対1を迎える。これは決め切ることができなかったものの、76分には交代出場のFW浅野拓磨がミキッチのクロスに頭で合わせ、試合を決定づける3点目を挙げた。

時間とともに強引な攻めが目立つようになったマゼンベは、崩し、フィニッシュともに精度を欠き、ゴールが奪えない。結局このまま試合は3-0で広島が勝利を収め、南米王者リーベルプレート(アルゼンチン)が待つ準決勝進出を決めた。同試合は16日に大阪長居スタジアムで行われる。

[メンバー]

サンフレッチェ広島:林卓人、千葉和彦、佐々木翔、塩谷司、青山敏弘、森崎和幸、ミキッチ(→水本 82)、柏好文、茶島雄介、ドウグラス(→皆川 88)、佐藤寿人(→浅野 74)
マゼンベ:グボウオ、キムワキ、クリバリ、フリンポン、ボアテング(→ボリンギ 69)、シンカラ(→カラバ 63)、アサーレ、シングルマ(→ウリムウェング 46)、ディアラ、サマルタ、トラオレ

[スコア]

サンフレッチェ広島 3-0 マゼンベ

[得点者]

サンフレッチェ広島:塩谷(44)、千葉(56)、浅野(76)

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