9日にチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節でセビージャと対戦したユヴェントスは、今夏に放出したFWフェルナンド・ジョレンテに決勝点を奪われて0-1の敗北を喫した。昨季まで抱えていた選手に手痛くやられることとなったが、実はユヴェントスはこのケースが非常に多い。
伊『トゥットスポルト』はユヴェントスが放出後に復讐された選手を8名紹介し、その珍しさを伝えている。
1.セバスティアン・ジョビンコ(パルマ)
パルマにレンタルで移籍したジョビンコは 、2010-11シーズンのユヴェントス戦でゴールを挙げてチームを1-0の勝利に導いた。まだユヴェントスの選手ではあったが、放出後に逆襲されてしまった。現在MLSで輝きを放つ姿を見ると、もう少しユヴェントスの選手として活躍できたのではないか。
2.マルコ・ディ・ヴァイオ(ボローニャ)
決して目立つタイプの選手ではなかったが、ディ・ヴァイオはセリエAでゴールを量産した隠れた名ストライカーだ。花開く時期が遅かったこともあり、キャリア最高の時期を過ごしたのはユヴェントスを離れてから4年後のボローニャだった。ディ・ヴァイオは2010-11シーズンのユヴェントス戦で得点を挙げ、チームの2-0の勝利に貢献した。
3.セルヒオ・アルミロン(バーリ)
ユヴェントスでほとんど出場機会を与えられなかったアルミロンは、モナコ、フィオレンティーナ、バーリとレンタルで渡り歩いた。そんな苦労人は2009-10シーズンのユヴェントス戦で得点を挙げて3-1の勝利に貢献。ユヴェントスサポーターが忘れかけていた男に逆襲されることとなった。
4.ファブリツィオ・ミッコリ(パレルモ)
パレルモで輝かしいキャリアを築いたミッコリは、2007年までユヴェントスに所属していた。ペルージャ、フィオレンティーナ、ベンフィカと3クラブにレンタルで出されたが、その後セリエAを代表するストライカーに成長。2009-10シーズンにチームを勝利に導くゴールを決めている。
5.ラファエレ・パッラディーノ(ジェノア)
サレルニターナ・カルチョやリヴォルノへのレンタル移籍を含めると8年間ユヴェントスに在籍したパッラディーノは、2008年にジェノアへ移籍。2008-09シーズンのユヴェントス戦ではユヴェントスで出番が多くなかったストレスを発散するかのように暴れまわり、チームを3-2の勝利に導くゴールを決めた。
6.フィリッポ・インザーギ(ミラン)
ミランのユニフォームを着てゴールを量産する姿が目に焼き付いているインザーギだが、前所属はユヴェントスだった。ダビド・トレセゲに押し出される形でミランへ移籍したインザーギは、2002-03シーズンにユヴェントスを沈めるゴールを決めている。
7.ファビオ・クアリャレッラ (トリノ)
3シーズン在籍したユヴェントスからライバルクラブのトリノへ移籍したクアリャレッラは、2014-15シーズンにチームを2-1の勝利に導く得点を挙げた。ユヴェントスでは出番が限られていたが、クアリャレッラはイタリアを代表するストライカーの1人だ。安易に放出したことがダービーマッチの敗北を招いてしまった。
8.アントニオ・ノチェリーノ(ミラン)
ノチェリーノはユヴェントスの下部組織出身選手で、2003年にトップチームに引き上げられた。しかし一流選手が集まるチームで出番は少なく、そこからジェノアなど6クラブにレンタル移籍させられることになる。その後2008年にパレルモへ移籍してキャリアを安定させ、2011 年からミランでプレイ。2011-12シーズンにはユヴェントス相手に貴重なゴールを決めている。
特徴的なのは、放出した選手に得点を決められたほとんどのゲームで黒星を喫していることだ。今回のセビージャ戦も同じで、まるで吸い寄せられるかのように放出した選手がユヴェントスの刺客となって現れる。現在出場機会が限定されているFWシモーネ・ザザを放出するといった動きもあるようだが、将来痛い目を見ることになるかもしれない。