J1第2ステージ17節が22日に各地で行われ、サンフレッチェ広島と湘南ベルマーレが対戦した。
勝点37で第2ステージの首位に立つ広島は、この試合で勝利を収めることによってステージ優勝ならびに年間総合勝点でもトップを維持し、チャンピオンシップ進出が決定。FW佐藤寿人はこの試合でゴールを決めることにより、「ゴン」の愛称で親しまれた元日本代表FW中山雅史氏が持つJ1通算最多ゴール数(157得点)に並ぶことになる。ホーム、エディオン・スタジアムのサポーターが見守るなか、第2ステージ8位の湘南を迎えた。
広島はスピード溢れるサイド攻撃から湘南のゴールに迫る。18分にはFWドウグラスが反転からシュートを放ち、続く19分には右サイドハーフ、ミキッチのクロスに佐藤が合わせようと試みるも、わずかに合わない。
湘南は20分、遠藤航のサイドチェンジから右サイドを侵略し、最後は高山薫がクロスに反応したが、うまくミートすることができず、得点チャンスを逸した。
先制点が生まれたのは24分。ミキッチの折り返しにドウグラスが合わせ、このシュートが湘南のゴールを破る。ゴール前で構えていた佐藤は触っているようにも見えたが、記録はドウグラスのゴールとなった。
先制した広島は、相手の切り替えができていないうちに追加点を挙げる。ドウグラスのゴールから1分後、ペナルティエリア手前でボールを受けた青山が右足を振りぬき、強烈なシュートを突き刺した。
ホームサポーターが今か今かと待ち焦がれるなか、佐藤寿人が大記録に並んだのは40分。左サイドを突破した清水航平のクロスに頭で合わせた佐藤はサンフレッチェの3点目、そして自身J1通算157点目を挙げ、中山雅史氏の記録に並んだ。
後半に入り、湘南は交代に出る。57分にMF山田直輝、藤田祥史を投入。66分にはその山田からのクロスから最後は高山がシュートを放ったが、これは枠をとらえきれず。
対する広島はゴールを挙げた佐藤、1点目の起点を作ったミキッチを下げ、MF柏好文、FW浅野拓磨を投入。後半に入ってもペースを落とさない広島は72分に清水のクロスからドウグラスが自身2点目を挙げ、リードを4点に広げた。
ドウグラスは終了間際にチーム5点目、そしてハットトリックを達成し、そのまま広島が5-0で試合終了を迎えた。広島の第2ステージ優勝、ならびに年間勝点1位が決定した。広島は12月2日と5日に行われるチャンピオンシップに向かい、年間王者の座をかけて争う。
[メンバー]
サンフレッチェ広島:林卓人、千葉和彦、佐々木翔、塩谷司、青山敏弘、森崎和幸、ドウグラス、ミキッチ(→柏好文 68)、清水航平、柴崎晃誠、佐藤寿人(→浅野拓磨 61)
湘南ベルマーレ:秋元陽太、遠藤航、アンドレ・バイア、三竿雄斗、菊地俊介、永木亮太、菊池大介、藤田征也(→坪井慶介 73)、古林将太(→藤田祥史 57)、大槻周平(→山田直輝 57)、高山薫
[スコア]
サンフレッチェ広島 5-0 湘南ベルマーレ
[得点者]
サンフレッチェ広島:ドウグラス(24、72、88)、青山(25)、佐藤(40)