クロップ退任から約170日! その存在を忘れさせているトゥヘル

トゥヘル・フィーバー止まらずv

今季からドルトムントで指揮を執るトーマス・トゥヘルは、開幕12試合で勝ち点29を稼ぎ出すセンセーショナルなスタートを切った。8日には就任後初となるシャルケとのルール・ダービーを3-2で制し、快進撃は止まらない。独『ビルト』は「スーパー・トゥヘルがユルゲン・クロップを忘れさせた!」と高く評価しており、クロップからトゥヘルへの交代は信じられないほどスムーズだ。

今季ドルトムントが12試合で稼ぎ出した29の勝ち点は、クロップに率いられたチームが2010-11シーズンに記録した勝ち点31に次ぐ数字だ。しかも当時はシーズンを2位で終えたレヴァークーゼンが7勝3分2敗の勝ち点24、ライバルのバイエルンも5勝4分3敗の勝ち点19にとどまっていたため、実質ドルトムントの独走に近い状態だった。今季は王者バイエルンが快走しているせいでドルトムントが目立たないが、トゥヘルの成績であればリーグ戦を独走していても不思議はない。

また、トゥヘルは12節終了時点での得点数がクロップを超えている。現在のドルトムントはピエール=エメリク・オバメヤンの14ゴールの活躍もあって35ゴールを奪っており、これは2013-14シーズンにクロップが記録した32ゴールを上回る数字だ。トゥヘルは昨季混乱していたチームをわずか12試合で立て直し、クロップ政権を超える最強のドルトムントになろうとしている。
クロップ政権の最終戦となった5月30日のDFBポカール決勝・ヴォルフスブルク戦から約170日。まだまだクロップの成功がサポーターの脳裏に焼き付いているが、トゥヘルの快進撃がクロップ退任の悲しみを徐々に癒している。クロップが記録した1シーズンの最多勝ち点は2011-12シーズンの81点だが、トゥヘルはこの記録を塗り替えてクロップを超える指揮官となれるだろうか。

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