代表ではエースなのに…… 本田とバッカ、代表とクラブで正反対の関係にある2人のエース

2人のエースが交わらないミラン

昨季開幕7試合で6ゴールと大爆発した日本代表MF本田圭佑は、間違いなく序盤戦をリードする存在だった。そして今季は開幕12試合で6ゴールを決めているコロンビア代表FWカルロス・バッカがチームを引っ張っている。現在、この2人の立ち位置は非常に奇妙で、2人ともエースの顔を持っている。しかし、ベンチに座る時間も長く、どこかパッとしない。伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』はミランが抱える2人のエースが奇妙な立ち位置にあると伝え、ピッチ上で交わることのない2人の関係性を取り上げている。

現在ミランでエースを務めるバッカは、ミランにとって1番手の選手ではなかった。今夏のメインターゲットに狙っていたのは現アトレティコ・マドリードFWジャクソン・マルティネスだ。そのマルティネスはアトレティコで11試合2ゴールしか決めていない状況で、ミランとしてはバッカを獲得して正解だったといえる。ただし、コロンビア代表ではマルティネスの方が序列が上で、バッカはバックアッパーに甘んじている。それでもバッカはミランのエースであり、代表で2番手であろうとも関係はない。

これと真逆の位置にいるのが本田だ。本田は日本代表で絶対的なエースであり、常時スタメンで出場している。先日のシンガポール戦でも得点を挙げ、チームには欠かせない存在だ。それでもなぜかミランでは全く得点を決めることができず、シニシャ・ミハイロビッチ監督も信頼していない。
同メディアは、本田が17日のカンボジア戦でもエース級の働きを見せる可能性が高いと予想しながらも、クラブではファーストチョイスにはならないと主張している。ミランは代表のエースとクラブのエースの2枚を持っているものの、彼らがピッチで同じ時間を共有する瞬間はほとんどない。そしてこれからも訪れる可能性は少ないだろう。ミランは21日にユヴェントスと対戦するが、ここでも代表戦でベンチを温めるバッカがエースを務め、日本代表で輝く本田はベンチに回ると予想されている。

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