バルサはMSNがいないと得点を奪えない!? 2011年以来35試合ぶりの記録作る

チームスタイルはこのままで大丈夫か

やはりバルセロナはMSNがいないと得点を奪えないのだろうか。

バルサは28日にスペイン国王杯4回戦で3部のビジャノベンセと対戦し、スコアレスドローに終わった。相手が格下ということもあり、バルサはここまで攻撃をけん引していたネイマールとルイス・スアレスを使わなかった。前線にはムニル、サンドロら若手メンバーが入り、中盤でもセルヒオ・ブスケッツ、イヴァン・ラキティッチといった面々を休ませた。それでも相手は3部のビジャノベンセで、少なくとも1点は奪って欲しかったのが指揮官の本音だろう。

スペイン紙『マルカ』によると、バルサがスペイン国王杯で無得点に終わったのは実に35試合ぶりのことだという。最後に無得点を経験したのは2010-11シーズンのレアル・マドリードとの決勝戦で、当時はクリスティアーノ・ロナウドの得点によって0-1で敗れている。それ以降はどの試合でも得点を決めており、今回3部相手に無得点に終わったのは現在のバルサが個の力をメインとしたチームになっている証だろうか。
ビジャノベンセとの決着は第2戦に持ち越しとなったが、格下といえど油断すれば足元をすくわれかねない。バルサは2004-05シーズンにグラマネートに0-1で敗れて脱落、2002-03シーズンにも下位リーグのノベルダに2-3で敗れている。

今季は故障者が大量に出る苦しいチーム事情を抱えているものの、どこかすっきりしない。MSNの得点力に頼り切る形は昨季から変わっておらず、メッシのように負傷することもある。そうなった時にムニルやサンドロでは穴を埋められない状態で、MSN不在時のBプランがある訳でもない。MSNの得点力を最大限に活かすなら今の方法が最適なのだろうが、それによってチーム全体のスタイルにブレが生じている。果たして今の戦い方を続けていても良いのか、ルイス・エンリケは35試合ぶりとなったこの一戦で何かを感じ取るべきかもしれない。

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