ライバルへの移籍は許さない? フィオレンティーナ戦ではMFサラーもブーイングの嵐か

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フィオレンティーナ残留を拒否し今夏ローマに移籍した photo/Getty Images

過去にはバッジョのような名選手も……

25日、ローマは首位フィオレンティーナのホームスタジアムであるアルテミオ・フランキに乗り込む。上位同士の対決ということも見物だが、イタリアの関心を集めているのは昨季までフィオレンティーナでプレイしていたローマFWモハメド・サラーの扱いだ。フィオレンティーナのサポーターはこれまでもセリエAのライバルクラブへ移籍した選手と様々なエピソードを残してきた。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』はローマ加入を巡ってクラブと揉めたサラーに対しても激しい言葉が飛ぶ可能性があると伝えており、過去の事例を紹介している。

1.ニコラ・ベルティ(フィオレンティーナ→インテル/MF)

1985年から3年間フィオレンティーナでプレイしたベルティは、クラブとの契約延長を拒絶し、1988年にインテルへ移籍。その後ベルティはインテルでセリエA、UEFAカップなど様々なタイトルを獲得することになるのだが、当時フィオレンティーナのサポーターはベルティの移籍に満足しなかった。「ベルティは金のために動いた傭兵」と批判された。インテルは1988-89シーズンにたった2敗でリーグを制覇したが、そのうちの1敗はフィオレンティーナのホームでの試合だった。試合は4-3の激しい打ち合いとなり、フィオレンティーナサポーターの怒りが届いたような試合となった。

2.ロベルト・バッジョ(フィオレンティーナ→ユヴェントス/FW)

バッジョのフィオレンティーナ戦での振る舞いを覚えている人も多いのではないか。フィオレンティーナは財政難からバッジョをユヴェントスへ売却し、これにサポーターは猛抗議を行った。バッジョもフィレンツェに残ることを望んでいたが、移籍は避けられなかった。そんな中で迎えた移籍後初のフィオレンティーナとユヴェントスの一戦では、ユヴェントスに与えられたPKをバッジョが蹴ろうとしない事態が起こった。フィオレンティーナへの愛を示した行動で、この後にバッジョは交代を告げられた。フィオレンティーナのサポーターからはマフラーが投げ込まれ、それをバッジョが拾ってキス。サポーターにとっては忘れられない光景となった。

3.ガブリエル・バティストゥータ(フィオレンティーナ→ローマ/FW)

バッジョと同じくフィオレンティーナへの愛を宣言していたバティストゥータは、2000年にローマへ移籍。移籍後初の対戦となったオリンピコでのゲームでは、バティストゥータが見事なボレーシュートを突き刺してローマが勝利。しかしバティストゥータはフィオレンティーナに敬意を表してゴールパフォーマンスは見せず、古巣への思いから涙を流した。このシーンも有名で、フィオレンティーナのサポーターにとっては忘れられない光景だろう。

サラーが彼らに並ぶほどの選手とは言い切れないが、昨季のチームを引っ張る存在だったのは確かだ。移籍の発表前にローマで練習を行うなど、サポーターとの関係が悪化するような出来事もあった。それだけに今回のアルテミオ・フランキではサラーへのブーイングが飛ぶことになりそうだ。

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